働く・学ぶ・暮らすラボ

6年ぶりに、ブログを再開。あの頃はまだ学生気分が抜けず、いろいろ語るには早すぎた。いまは30代、法人営業として社会を経験、2児の父として家庭を持ち、日々の中で「働くこと」「学ぶこと」「暮らすこと」に改めて向き合っています。それぞれのバランスを探す旅の途中で、 自分なりの“納得できる生き方”を見つけたい。noteと並行して発信していく予定です。共に“燃え尽きない働き方”を考える人へ。 note:https://note.com/hirokid_

映画 Wicked から学ぶ英会話 #2 — Defying Gravity(シンシア・エリヴォ)

劇場で聞いたときは...鳥肌ものだった

劇中の象徴的な名シーンより。
抑圧された魔女エルファバが、信念のために立ち上がる瞬間を描いた一曲。
#1「Popular」が“他者にどう見られるか”の歌だったのに対し、
“Defying Gravity”は“自分がどう生きるか”を貫く宣言の歌だ。


✨ 曲の背景

『Wicked』は、善と悪の境界を問い直す物語。
“Defying Gravity(重力に逆らう)”は、エルファバが「もう誰にも従わない」と決意する転換点のナンバー。
舞台でも映画でも、彼女が宙に舞い上がるこの場面は最大のハイライトだ。

この曲には、「他人の評価ではなく、自分の信じる道を選ぶ勇気」というメッセージが込められている。


🎵 歌詞抜粋と“癖あり和訳”

🎵 “Elphaba, why couldn’t you have stayed calm for once? Instead of flying off the handle?”
「どうして少しでも落ち着いていられなかったの? すぐカッとなるんだから。」

→ “fly off the handle” は「カッとなる」「怒りを爆発させる」というイディオム。
感情を抑えきれない様子を表現しており、ここではグリンダがエルファバを諫める場面。
感情的な対立が頂点に達する直前の一言だ。


🎵 “I’m through with playing by the rules of someone else’s game.”
「もう他人のルールで生きるのはやめる。」

→ “I’m through with ~” は「~を終わりにする/もうやらない」という強い意思表現。
“playing by the rules of someone else’s game” は直訳すれば「他人のゲームのルールでプレーする」。
つまり「他人の価値観に縛られるのはもう終わり」という、エルファバの覚醒の瞬間。


🎵 “It’s time to try defying gravity. I think I’ll try defying gravity. And you can’t pull me down.”
「今こそ、重力に逆らう時。やってみよう。もう誰にも私を引きずり下ろせない。」

→ “It’s time to try” は「〜に挑戦する時が来た」というポジティブな決意。
“defy gravity” は直訳で「重力に逆らう」だが、比喩的には「常識・束縛・恐れを超える」。
“pull me down” は「足を引っ張る/押しとどめる」の意。
この一節で、エルファバはついに“空へ飛び立つ”ことを選ぶ。


🎵 “Everyone deserves the chance to fly.”
「誰だって、飛ぶチャンスを与えられるべきなの。」

→ “deserve” は「〜に値する」「〜を受ける資格がある」。
つまり「誰もが夢を見る権利がある」という、人間としての尊厳を肯定する言葉。
この一文は、エルファバの行動が単なる反逆ではなく、“平等と自由”を求める信念から来ていることを示している。


🎵 “And nobody in all of Oz, no Wizard that there is or was, is ever gonna bring me down.”
「オズのどんな者も、今も昔も、もう誰も私を押さえつけることはできない。」

→ “bring me down” は「落ち込ませる」「抑えつける」という比喩表現。
“there is or was” と時制を重ねることで、「過去にも未来にもいない」と強調。
この一節が、エルファバの完全な解放を象徴するクライマックスだ。


💬 英会話で使えるフレーズ解説

フレーズ 意味 使用シーン例
fly off the handle カッとなる・怒る 感情的になった人の説明に使うとき
I’m through with ~ ~をやめる/終わりにする 決意・別れ・転職宣言などに
It’s time to try ~ ~に挑戦する時が来た 前向きな自己宣言・スピーチに
You can’t pull me down 誰にも止められない 自信や決意を伝えるときに
Everyone deserves the chance to ~ 誰もが~するチャンスを持つべき 理想・公平・チャンスを語る場面で
bring me down 落ち込ませる・抑えつける ネガティブに影響を受けたくないとき

🧭 まとめ ― “Defying Gravity” が教えてくれる「自分軸」

「Defying Gravity」は、ただのパワーバラードではない。
それは、“他人の価値観を手放す勇気”の歌。

英語学習でも同じで、完璧を求めるより、
「自分の言葉で伝えよう」と一歩踏み出すことが大切だ。

“Let’s defy gravity”――
重力(=不安・恐れ・他人の目)を超えて、自分の声で話していこう。


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