働く・学ぶ・暮らすラボ

6年ぶりに、ブログを再開。あの頃はまだ学生気分が抜けず、いろいろ語るには早すぎた。いまは30代、法人営業として社会を経験、2児の父として家庭を持ち、日々の中で「働くこと」「学ぶこと」「暮らすこと」に改めて向き合っています。それぞれのバランスを探す旅の途中で、 自分なりの“納得できる生き方”を見つけたい。noteと並行して発信していく予定です。共に“燃え尽きない働き方”を考える人へ。 note:https://note.com/hirokid_

映画 Wicked から学ぶ英会話 #1 — Popular(アリアナ・グランデ)

劇中のシーンより。仲たがいしていた二人が和解する。

■ なぜ今さらWickedなのか

2024年の映画『Wicked』を、私は公開当時に3回も観ました。
ミュージカル版からのファンで、音楽・演出・セリフのすべてに引き込まれたからです。
そして来年には後編『Wicked Part 2』の公開を控え、もう一度この世界を整理しておきたい。
そんな思いから始めた「Wickedで学ぶ英会話」シリーズの第1弾です。


■ 今回の曲:Popular

アリアナ・グランデ演じるグリンダが、地味なエルファバを“人気者にする”ための歌。
一見コミカルですが、「外見・自信・社会的地位」など、現代にも通じるテーマが潜んでいます。

この曲の中で注目したいのが、

“I'll teach you the proper ploys, when you talk to boys!”

以前は “poise(品位・落ち着き)” と聞き間違えられてきましたが、
2024年にアリアナ本人が「正しくは ploys(策略・手段)」だと明言。
つまりグリンダは“上品さ”ではなく、“人気者になるためのコツ”を教えているのです。


■ 歌詞抜粋と“癖あり和訳”

🎵 "I've decided to make you my new project."
「あなたを、私の新しいプロジェクトにすることにしたの。」

→グリンダがエルファバを“改造計画”の対象にする宣言。
英語では「make someone my project」で「自分が面倒を見る」「成長を助ける」という皮肉混じりの言い回し。


🎵 "Don't worry — I'm determined to succeed."
「心配しないで。私は絶対に成功してみせるから。」

→“determined to succeed” は「成功を決意している」という強い意志表現。
英会話でも「I’m determined to ~」は自己目標を語るときによく使われます。


🎵 "Everything that really counts to be popular."
「人気者になるために本当に大事なこと、全部教えてあげるわ。」

→“that really counts” は「本当に重要な」。
軽い言葉の中にも「本質を押さえる」という意味が込められています。


🎵 "Don't be offended by my frank analysis."
「率直な分析に気を悪くしないでね。」

→“frank analysis” は“率直な意見”の意味。
皮肉を交えつつも誠実に助言するときに使える表現です。


🎵 "You'll be popular — just not as quite as popular as me!"
「あなたも人気者になれるわ、まあ…私ほどじゃないけどね!」

→最後のオチ。
“not quite as 〜 as …” は「…ほど〜ではない」という比較表現。
軽口や冗談を交えたいときにぴったり。


■ 英会話で使えるフレーズ解説(曲中から抜粋)

フレーズ 意味 使用シーン例
I’ve decided to make you my project. あなたを指導対象にするね 後輩や友人を助けるとき
I’m determined to succeed. 絶対に成功してみせる 自己宣言・面接・スピーチで
That really counts. それが本当に大事だ 本質を語るとき
Don’t be offended by my frank analysis. 率直に言ってもいい? 助言・フィードバックの前置きに
Not quite as ~ as me. 私ほどじゃないけどね 軽い冗談・親しい会話で

■ まとめ:Wickedが教えてくれる“自己肯定”

「Popular」は単なる“メイクアップソング”ではありません。
グリンダの「人気者になれるよ!」という言葉の裏には、
“自分を信じて一歩踏み出す勇気を持て”というメッセージがあります。

外見も中身も、努力で磨かれる。
英語も同じで、「どう話したいか」を意識することが上達の第一歩。
“Popular”のように、堂々と自分を表現する英語を身につけたいですね。


📌 次回予告
次回は名曲「Defying Gravity」を取り上げます。
グリンダとは対照的なエルファバの“信念の英語”を掘り下げていきます。