【悲報】電子水爆誕!ヒルナンデス効果で話題に!?そもそも電子水とは?本当に効果はあるの? ⇒ 詳しく解説します
1月29日のヒルナンデス!で電子水(e-water)なるものが登場し、話題沸騰になりました!
電子水は電子を含んだ水で、お肌への浸透力が非常に高く、化粧水に使われているらしいです。
私もこのニュースを聞いて、「電子を含んだ水ってなんだ?」って思って調べてみました。
値段も急激に跳ね上がっているらしく、Amazonで調べてみたら、なんと約1万2000円でAmazonで売っていました!↓
また、ヒルナンデスで登場したものとは違いますが、こういう商品も↓
こちらは約3千200円と良心的な値段だな・・と思っていたら容量が50mlなので、同じ容量で比較したらほぼ同じくらい高いようです。
さらに、化粧水以外にもこういう洗浄剤としての用途も↓
デスク周りのお掃除とかに使えるみたいです!
こちらの商品はレビューの数が450件以上あるので、かなり信憑性が高いものだと思われます。
電子水って何・・?
様々な電子水の商品が出ていることはわかりました。
でも結局電子水ってよくわからないなぁ・・・アルカリイオン水じゃないの?
と思っていたらこんなサイトを見つけました↓。
このサイトいわく、電子水とアルカリイオン水は全く異なるものらしいです。
電気分解といえば、みなさんも理科の実験で一度はやったことがあるであろう、水を水素と酸素に分離するあれです。高校受験とかでは良く出題されますね。
化学反応式は
2H2O ⇔ 2H2 + O2
でした。
その過程の半反応式では
H2O ⇒ H+ + OH-
という反応になり、H+が多く含まれる方の電極の水は酸性イオン水に、OH-が多く含まれるもう片方の電極ではアルカリイオン水になります。
アルカリイオン水は厚生労働省によって「飲用アルカリ電解水」という名前で胃腸症状などへの医療効果や洗浄効果が確かに確認されています。
洗浄剤のレビューを見る限りこの製品は電気分解してできたアルカリ性の水。しかも、洗剤とは違うので口に含んでも問題ないと書いてあります。つまり、この商品は「超電水」という名の「アルカリイオン水」なのでしょう。
問題はヒルナンデス!で紹介された化粧水の方です。「アルカリイオン水」じゃなくて、「電子水」と言っちゃってますから笑。
電子水(e-water)の解説サイトによると、
「電子水(e-water)は、静電誘導という現象を応用して水や食品を構成している分子を振動させ、水のクラスター(分子集団)を小さくし、まろやかな甘味のある水にします。水の中に失われたマイナスの電子を供給することによりできた、電子量の多い水です。」
と書いてあります。
・・で、出た~!クラスター笑!
なんか以前に「効果がないただの水」ということで消費者庁に摘発された「水素水」ビジネスでも似たようなこと言ってましたね。
水分子を振動させてクラスターにする。これは百歩譲って良いとしましょう。
でも、何でそれで電子を含むことができるのか全く説明が書いてありません。
・・・めっちゃ怪しい。
そもそも、電子が水分子にどうやって含まれることができるのか。全く意味が分からない。
いわゆる水というのは目に見えないほど小さな水分子から構成されていて、それぞれの水分子はエネルギー的に非常に安定しているので、万が一に電子がくっつくなんてことがあったとしても、逆にエネルギー的に不安定になって直ちに分離してしまうはずです。
純粋な水が電気を通さないというのは有名な話です。水を電気分解するときに水酸化ナトリウムを少量溶かすのはそのためです。
こんなエセ科学で善良な消費者を騙して、高い商品で不当な利益を得ているなんて許せません!お願いですから騙されないでください!
結論
電子水(e-water)の詳細を調べる限り、この商品は胡散臭さの塊でした。
これは私の推測でしかないのですが、おそらく水素水ビジネスが禁止されて飯のネタがなくなった「水商売」の方たちが商品はそのままで名前を「電子水」と変えて売りつけようと企んでいるのではないでしょうか?
なぜ、水分子を振動させることで電子を多く含むことができるのか。
なぜ、電子を含んだ水(笑)はお肌への浸透力があるのか。
こちらに対する信頼性のある科学的根拠を示してくれないと私は信じることができません。
高いお金を出すんだったらきちんとした化粧水を買ったり、エステに行ったりしてください。そちらの方がよっぽど費用対効果が期待できると思いますよ。
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それではまた!